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メタボリックシンドロームの診断基準では、お腹まわりの危険域として、男性では85cm、 女性は90cmとなっており、女性の方が男性よりも5cm大きくなっています。

この違いは、女性特有の体質に、その秘密があります。
女性は、女性ホルモンの関係で、皮下脂肪がつきやすく、一見お腹の周りがポッコリなっていても、内臓脂肪は案外少ない場合が多いのです。

男性の場合は、「男性ホルモン」によって内臓脂肪が貯まりやすい体質です。
心筋梗塞や脳梗塞の危険域とされる年齢でも、男性は45歳以上、女性は55歳以上と、なんと10年の開きがあります。
これも、男性の方が内臓脂肪が貯まりやすいことが、一つの原因でしょう。

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最近の子どもは、習いごと等が多く、実に多忙です。
また、大人の夜更かしが、そのまま子どもの夜更かしにつながり、生活習慣に乱れが生じています。
家でテレビゲームばかりをして、運動不足になったり、様々なストレスを抱えていたり・・・。

そうした生活習慣は、運動不足やストレスの増大を招き、内臓脂肪が貯まりやすい体質になってしまうのです。
子どもの場合、肥満は時にはいじめの対象にもなったり、活動意欲を低下させたりと、大人以上に、深刻な場合もあるのです。

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子どもの頃、「早く食べなさい」とか、「残さずに食べなさい」と教えられた経験は、誰にもあると思います。
「残さずに食べる」という考え方は、「もったいない」という意識もあり、素晴らしいことなのですが、これが内臓脂肪型肥満につながる危険性もあることを知っておいてください。

「早食い」は、内臓脂肪型肥満につながりやすい食べ方です。急に食べると、体内の血糖値が急激に上がり、食べたものの吸収率が高まって、脂肪が貯まりやすい状況になります。
また、「残してはいけない」という意識が強すぎて、必要以上に食べてしまうのも、当然内臓脂肪が貯まりやすくなるのです。「残さない」よりも、「はじめから食卓には少量の食べ物を並べる」ことに注意しましょう。

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メタボリックシンドロームは、中年以上の大人にしか関係のないことと思われるかもしれませんが、実は、 子どもにもメタボリックシンドロームは存在します。

偏った食生活、アンバランスな生活リズム、運動不足・・・。
これらは、現代の子どもに忍び寄る恐ろしい習慣です。
6歳児の場合、30年前に比べて肥満の子の割合が、なんと約5倍にも増えているというデータもあり、特に男の子にその傾向が顕著に見られます。

最近では、皮下脂肪型の肥満ではなく、内臓脂肪型の肥満が増えてきており、高脂血症や高血圧、高血糖などの生活習慣病の予備軍ができています。
メタボリックシンドロームは、大人だけのものではなく、子どもにも関係することを覚えておきましょう。

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少し前まで、運動不足やアンバランスな食生活からくる、肥満や糖尿などを、まとめて「生活習慣病」と呼んでいました。

こうした病気は、大人だけではなく、子どもでもなる危険性をはらんでいて、子どもの内臓脂肪型肥満や、メタボリックシンドロームが現在深刻な問題になっています。


高血糖や高脂血症、高血圧などを同時に抱えてしまっているものを、欧米ではおもにシンドロームXと呼んでいました。

そこに、内臓脂肪の蓄積が加わり、病気の一歩手前の状態であるメタボリックシンドロームという言葉で呼ばれるようになりました。

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